アイディアの極意は、温故知新。
知識を蓄えることが、なぜ結果を出す確率をあげるのか?
結果を出すという行為は科学に似ている。
求める結果をどうしたら得られるのか、仮定を作り実験し、成功するまで繰り返す。
当たり前のことだが、仮定が的外れだと幾らたっても結果は出ない。
つまり、科学者の素質とは質の良い仮定を生み出す力であり、アイディアマンだと言い変えても差し支えないと思っている。
では、優れたアイディアはどのようにして生まれるのか。
その極意の一つは「温故知新」という言葉に眠ってると考えています。
孔子の論語という書物の一節が4字熟語となった言葉です。
子曰、温故而知新、可以為師矣。
子曰く、故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る
以って師と為るべし。
孔子は良き師になるための条件を話します。
「まずは、古くからの伝えを大事にしなさい。
その上で新しい知識を得て行くことができれば、
人を教える良き師となることができるでしょう。」という内容です。
この言葉をアイディアを作るという着眼点でみると、極意の理由が分かるはずです。
古くからの伝えとは、既存のサービスや常識。
新しい知識とは、独自性や差別化。
つまり、今までにないアイディアというものは。
既存のアイディア×独自性から生まれるという事です。
AKB48の『会いにいけるアイドル』がいい例。
きっと秋元さんはAKB48を作る中で、こう考えたはずです。
「今までにないアイドルとは何か。
逆に言えば、今までのアイドルとはどんなものだったのか。」
その中で『会う』という行為に注目したのでしょう。
今までのアイドルは簡単に会えるものではなかった。
という常識を逆手にとった独自性がAKB48成功の要因になったのは結果を見れば明らかです。
知識に裏打ちされたアイディアを作る。
それこそが、結果を出すために必要な事の一つであり。
知識を蓄えることの必要性なのです。