なぜ、今大衆は不祥事に厳しくなったのか?
なんだか、最近の不祥事として、世間に叩かれるものが変わってきてないか?
と最近、考えるようになって来た。
日大のタックルしかり。
家計問題しかり。
今までも、きっとあった昭和的な事。
そういったことが今、世間からの目がとても厳しくなっているなと思う。
もし。今が昭和だったら、今ほど厳しくなかったことだろう。
あ、前提として。私はこういったこと、人としてやっちゃダメだろうっていうスタンスです。
では、この昭和的な感覚とはどこから生まれてきているのか。
それは、昭和から続いたお金に対する感覚で。
その感覚が、変わって来ているからだと考えている。
日本人はお金が好きだ。
”投資家が「お金」よりも大切にしていること”より
正しくは、お金を持っていることが好き。
使い方は下手という話も興味深いが、話が脱線するのでまたの機会に。
さて、お金が好きな日本人。
昭和の高度成長期にこういった状態にありました。
会社に長くいるだけ、お金が稼げる。
残業しかり、勤務年数しかりですね。
そこには、能力の差は関係なかったわけですね。
じゃあ、それ以上に早く稼ぐ方法、確実に稼ぐ方法はないのか?
あるんですよ。
それが『忖度』です。
上の人間たちは自分の部下にそれとなく、いうんですよね。
あいつ邪魔なんだよなぁ。いなくならないかなぁ(だから、お前が消してよ)
と実際に言ってなくても、それを暗に示し促す。
そして、若手に汚れ仕事を肩代わりしてもらおうとする。
若手には、その分の報酬は出す。
そんな状態の輪で成り立っていたのが、昭和という社会だったと考える。
しかも、その報酬が実際問題合ったろうと思う。
そうした時に、人としての善悪や倫理観に負けた人は当然いたんだろう。
また、そういったものを天秤にかけてきた人が世間で多数を占めていたのだろう。
だから、口を大にして、忖度はダメ!とは言えなかったんだろう。
あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。
”新約聖書より”
それが、時代が変わって。
正直、昭和に比べれば貧乏になった結果、報酬があっても割に合わない。
やらない人間が増えたり、お金を稼ぐだけの人生って本当にいいのか?
と考える要素が増えた結果、世間の目が変わって来た要因だと思っている。
『経済成長という数字を考えれば、今の日本経済はよくないよね。』
と言われても。
私は、それ以上に。
「人間としてよりよく生きる。」
その一点において。
今を生きる日本人は、昭和の人間より優れている。
私はそう信じたい。