お品書きは「僕のすき」

料理をレシピとして残すように。日々の思いを言葉に。

子供から「どうして勉強しなくちゃいけないの?」と聞かれて。どう答えるか?f

子供のどうして?攻撃って親にとっては大変な時期と言われています。

それは、なぜか。

 

質問の数が多いとか。

納得するまで時間がかかるとか。

理解できる言葉が少ないから大変とか。

 

色々理由があるんだろうけれども。

本当のところは、真理をついた質問。

答えるのが難しい質問をされて、ドキッとするからではないだろうか?

 

どうして、人は死ぬの?

どうして、悪いことをしちゃいけないの?

 

色々と本質を突いてくる。

 

その中で。

どうして勉強をしなければならないのか?

について、考察して行きたいと思う。

今自分が学ぶ事に対して思うことを、アウトプットすること。

それ自体が学びの一つだと思うからだ。

 

まず、私の答えを述べると。

人間らしくなる。人として素敵な人になるためには、学ぶことが最短の道だから。

ということだと考えている。

 

子供に向けていうならば。

「お父さんのこと好き?好きって言って、ありがとうって言われたら嬉しいよね。じゃあ、どんな風に好きって言おうか。どんな伝え方があるかな?お父さんが今よりもっと嬉しくなる好き伝え方ってあるかな?それをね見つけるために勉強するんだよ。」と伝えるだろう。

 

人は、言葉で他者を世界を理解していく。

これが人間と動物を分ける一番の違いだと私は考えている。

 

動物も自分が生きるための方法を親から学び、理解してはいるはずだ。

例えば、象は餌場を求め絶えず移動をする習性を持っている。

群れで行動する中で、仔象は餌場の場所を理解し、次世代へと知識が引き継がれていく。

そうやって、子は親と一緒に移動する中で、自分の世界を広げていく。

 

しかし、このやり方には致命的な欠点が存在する。

それは、餌場がなくなった時に対処が一切できないということだ。

 

実際に、餌場が無くなっても、この習性の外に出ることをせず象の群れは全滅してしまうらしい。

あえて新しい餌場を探すことはしないそうで、使える餌場にたどり着くまでいつものルートを続けて、最後には全滅するしかない。

全滅の理由は、習性の外に出られないこと以上に世界との繋がり方が狭い事にあると思う。

 

彼らは、自分たちの群れで学んだことしか共有ができない。

言い換えれば、彼らは自身の目の前のことからしか学ぶ事ができない。

そこが人間と動物の一番の違いだと思う。

 

私たちは言葉を理解しているから、誰とでも繋がる事ができる。

本を読む事ができれば、過去の英雄、偉人、賢人。

誰とでも、いつでも会える。

そういった人の考えを直に吸収することができる。

 

もちろん、それはあなたの目の前にいる、大事な人たちともそうだ。

私たちは言葉があるから、何を考えているか本当はわからない自分以外の存在。

他人が考えていること、感じていることを理解しよう共有しようと努力する事ができる。

これは人間だけができる能力だ。

 

そして、相手を理解するためにも必要なのは、言葉だ。

だからこそ、様々な言葉を理解するために人は学ぶ必要があると私は考えている。