目的と手段。

またまたお茶濁しの回でございます。
というのも、強みを活かす話をする前にしておかないといけないことがある。

そう気が付いたからです。

それは「目的と手段」についてです。
皆さんにも、夢や達成したいことがあると思います。
それを叶えるためにも、必ず覚えておいてほしいことがあるのです。

みなさんの叶えたい夢が『目的』であり。
手段とは『目的をを叶える方法』でしかありません。

今は分からなくても、忘れないでください。
この感覚、考え方を理解せずに才能を活かすことも。

伸ばすことも不可能に近いからです。

僕自身、目的と手段をはき違えてしまって失敗した経験があります。

僕には、プロの役者を目指してきた時期がありました。
その時の一番の学びが、この目的と手段の話なのです。

きっかけの話は、長くなるので割愛しますが。
僕がなりたい役者像、つまり役者をやる目的とはこういう物でした。

「僕の演技を見た人が、役者を志したくなるような役者になりたい」

その思いを胸に、僕は動き始めていました。

そして、その目的を達成する可能性を上げる『手段』として。

プロになりたいと考えていました。
なぜなら、プロでやる方が僕を見る人が増えるし、好きなことで稼げる様になりたい。そう思っていたからです。

しかし、いま思うと、役者を続けるうちに。
手段が目的になっている事に気が付かず、過ごしてしまっていたのです。

そうなった理由は、役者で喰うことが狭き門であったこともありますが。

それよりも僕の回りにいた役者たちの考えが「プロになりたい人」(しかも、なぜプロになりたいかを考えてないだろう人たち)だらけなせいで、自分の軸がぶれてしまったのです。

これは、そんなに問題があることなの？
と思うかもしれませんが、一大事なのです。

なぜならば、目的がプロで無かったなら、手段を変えること。
つまり、プロを目指すことに対して簡単に軌道修正出来ていたはずだからです。
それに、目的をはき違えて動いてしまうと、絶対に成功することはないからです。

絶対にです。

「何かをやる。何かになる。」
ということを目的にすると。
他の人たちのことはおざなりになってしまうから成功が出来なくなるのです。

例えば、僕のおおもとの目的を達成するためには、他人が必要になりますよね。
それも、僕のことを良いなと言ってくれる。そういう人を得る必要があります。
となると、人と仲良くしよう、回りの人が気持ち良くいれる人になろうとします。

逆に、プロになることだけを目的にすると、どうなるでしょうか？
プロになれさえすれば、いいのですから。

舞台を作る関係者にだけ気に入られればいい。
おうおうにして、そう考え始めてしまいます。
それでは、そもそもがダメなのです。
なぜなら役者はお客様に向けて演技をするものだからです。

しかし同時に。
これは、なにも役者だけに限らず、すべての仕事に通じます。

自分だけが豊かになることを目的にする人は、必ずどこかで失敗するのです。

では、どんなことを目的にしたらいいのか。

目的には、自分以外の誰かが喜ぶこと、感謝されることを選ぶと良いと思っています。
その手段に、自分の才能が活かせる分野を探す。
という順番で動くと、楽しくて、しかも人から感謝される人生が送れる。

のではないか。と仮定をし、自分自身で人体実験をしている最中です。

あなたは、感謝される人生と。

自分の快楽を追い求める人生。

どちらの人生を選びますか？